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私はどちらかと言うと背が低い方だ。 いや,「どちらか」という言葉は不要かもしれない。 おまけに,30歳を越したころから髪の毛は薄くなる一方。 「ハゲ・チビ・デブ」という三重苦に,かろうじて最後の「デブ」だけから免れている状態だ。 「ハゲ」の話は以前したので,今回は「チビ」の話。 実はバイクに乗るまで,背の低いことにあまりデメリットを感じていなかった。 いやむしろ,メリットを感じることが多かったくらいだ。 いろいろなシーンで,チビはとにかく効率が良い。 「牛若丸と弁慶のどっちがかっこがいい?」と聞かれると,たいていの人は「牛若丸」って答えるじゃないですか(違?)。 ところが,である。 バイクに乗ろうとした途端,「カネもいらなきゃ,オンナもいらぬ~,わたしゃも少し背が欲しい~♪」(旧?)と痛切に思ったのだ。 正確に言うと「背」ではなく「股下」だったりするのだが,まあバランスということもあるので,普通,背が高ければ股下も長いわけで。 特に外車は,もともと平均身長の高いガイジン向けにできているので,そうしたライダーを選ぶ傾向が,国産車よりも激しい。 ハンドルの距離,タンクの長さ,ステップ位置,そしてシート高,すべてが私のディメンションに対してふた周りほど大柄にできている。 また,本格的なオフ車には一生乗れないとあきらめている。 せっかく,大型自動二輪という何でも乗れる無制限免許を取ったにも関わらず,そんな理由で乗れないバイクがあるのは,どうにも悔しいものである。 それでも,身分不相応にビッグバイクが好きなので,無理してでも乗る。 で,「かっこいいだろー」とカミさんにその姿を自慢すると,「セミがバイクにとまっているみたーい」だと(怒)! 写真で己の姿を見ると,この意見,あながち間違っていないのに気付く。 「足つき」って,実は結構重要なスペックだと思う。 足つきが悪いだけで,いくらそのバイクの性能が良かったり,乗っていて快適だったりしても,停止時のことや乗降時のことを考えて,常に不安感を持ったまま走ることになる。 裏返して言うと,足つきの良いバイクは,多少ほかに難点があっても,結構安心して乗れてしまうということだ。 インプレッション記事によくある表現「足つきに多少難点はあるが,走り出してしまえば…」ってのは鵜呑みにしてはいけない。 いつかは停まらなければならないのだから,その不安を抱えたまま走るのは,決して幸福とは言えないと思う。 こんな悩み,ガタイの大きなヤツにはわからんだろうなぁ~…
by nozzzy
| 2004-05-08 00:49
| ライダー
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